ソロモンの鍵


そもそも、「ソロモンの鍵」とは?


底 なし沼へようこそ・・・



 ◎ 概要 ◎


アクションゲーム史に燦然と輝く一大傑作・・・

知っている人は、口を揃えて非常な名作と褒め称えるが、 知らない人は全くわからず、全体を見るとかなりマイナーな部類に入ってしまう。ソロモンの鍵の知名度はこんなものだろう。しかし敢えて言おう。FC、及び アーケードアクションゲーム全盛期を体験しておきながら、この作品をやっていないのは非常に勿体無い。それほど価値のある作品であると思う。

主人公ダーナを操り、約50に及ぶ迷宮を突破して行くの だが、パズル要素が多分に含まれているにも拘らず、プレイヤーのアクションのテクニック次第で、相当無理がきくのがこの作品の素晴らしい所であった。画面 がスカスカの前半ならまだしも、画面中が石だらけで全く自由がきかなそうな後半面ですら、やりこむに連れて次々と新しい解法が生まれてくる。人を相手にす る格闘ゲーム等でもないのに、プレイ内容に非常に個性が表れるのだ。これは、名作と言われるゲームが持っている大きな特性であろう。

また、本来は緊急回避の役割をになうはずのファイアボー ルが、上手くなっていると、稼ぎのために役立つようになり、そのバランスが非常に絶妙で、「次はここをケチれるかもしれない」と、否応無く向上心をそそら れる。FC版はGDVと言うふしぎな数値の存在も大きい。

”1000回遊べるRPG”なんて誇大広告臭いコピーを 打っている作品があったが、この作品など正に底無し。やり始めたら一か月でも半年でも一向に面白さが衰えない、まさに一生ものの名作であ るのだ。

まあ、アクションゲームなどいくら口で説明したり、静止 画を見せたりしたとこ ろで、その面白さは半分も伝わるものではない。とにかく手にとって、実際に動かしてみて欲しい。頭と指先をフル回転させられる名作である事は、疑い様の無 い事実であることがわかっていただけるかと思う。


◎ 実際の ゲーム進行 ◎

@:鍵です。これを取らないと、ゴールである扉が開きません。
A:ダーナです。このゲームの主人公で、プレイヤーが操作します。石を出したり消したりできます。
B:アイテムです。効果は様々です。
C:敵です。当たると死にます。
D:扉です。鍵を取ってここに入ることで、クリア条件が満たされます。
E:ライフです。最初は10000で、10ずつ減っていきます。事実上、制限時間と同義です。
F:巻物です。火球の術をストックでき、好きな時に発射できます。
G:助けた妖精の数です。ひそかにこのゲームの重要要素です。
H:妖精です。10人助けると1UP。火球で殺せてしまいます。



自由度の高さはこのゲーム最大の魅力。あからさまに製作者が仕掛けた罠があっても、

工夫次第でいくらでも返り討ちにすることが可能。



◎ クリ ア後のお楽しみ ◎


FC版のクリア後に出てくるGDV(ゲーム偏差値)。これもまた、色々な物議を醸し出しました。まあ普通にクリアしたらこんなものですが、

やりかた次第でこんな低偏差値クリアも可能。

 

 

◎ 機種別比較 ◎


FC版のタイトル画面。一番知名度は高いでしょう。他には ない、 GDV表示があり、これが非常にマニア心を刺激したものです。(筆者だけ?)。最終的に、ほぼ上がる要素は解析出来ましたが、なおも若干の謎が残っ て・・・

アーケード版。FC版よりも先に開発されていたようです。クレジット表示 やエクステンドがアーケードゲームらしい。
どうもFC版に比べ、星座宮と言う演出がいい加減で、かなり最後急いで 作ったのでは、と言う気がします

マーク3版。画面比率が他機種に比べ、非常に横長で、面によっては マップ変更を余儀なくされています。
又、色数は多いが、ドット自体は荒い様に思えます。

複雑怪奇な世界観で迫るジパング。何故、パック・イン・ ヴィデオは、 こんな版権でソロモンをやろうと思ったのか、筆者には理解しかねます。

   


FC版の換石の術。最もベーシックか。何の変哲もありません。いや、そうは言っても、石をいきなり作り出せるなんて、全然普 通 じゃない事なんですが。

噂の空中浮遊。なんとデモ画面でわざわざ説明してくれる!さすがテクモ。画 像許可をくれるメーカーだけあって親切 だ!

わしゃあ武器など要らぬ!気合一発無から作り出してこそ魔道士!!

刀でずばっと。妙に効果音が気持ち良いが、使い勝手は悪い。硬直が大きく、造りながらほ いほい乗って行く、という事が出来ず、アクションが非常に辛くなっています。




FC版の火球。見、見難 い。本当は銀色で綺麗なんですが。燃やした時の”ボウッ”と言う音が、FCながら よく出来ていて爽快でした。

でかい!!敵を貫通する大火球は爽快ですが、妖精を殺してしまった時の後味の悪さは、なかなか他のゲームでは味わえません。

マー ク3版。まるで手裏剣みたいだ。かわいい。

か、め、 ◎○波ではありません。

 


FC版のバーン。これも普通です。

アーケード版のでかいバーン。でも、飛び越すような場所には置かれていないのが謎。落と した後のくすぶり方が最もしつこいです。未練たらたら。南無阿弥陀仏。

どうですか!このマーク3版ダーナ君の、堂々たるめり込みっぷりは! まるで炎が涼しいかのような錯覚さえ覚えます。もう唸るしかないですね。

ここに乗ってれば普通大丈夫だと思う。

ジパングに普通を期待したのが間違いでした。きち んと焼け死ぬ点にも注目。

 



FC版のボーナスルーム(楽園)。なぜか外周の白石が崩壊!!いざ、狂気の世界へ・・・。古いゲームですから、この他にも様々なバグが見つかっています。 探してみましょう。

アーケード版。初めて来ると、さくさくアイテムを探し出す人が、不思議で仕方ないでしょう。ある程度の法則は直ぐに わかるのですが。

FM音源炸裂で、非常に聞き惚れるマーク3版。アイテム位置は固定なので安心だ!

ジパングのボーナスステージ。なんとも形容しがたい音楽の中、象が飛び交うと言うシュールっぷりは、みるひとの正気 を失わせる事必至、と言うのは言い過ぎですが、じっと見ていると頭がくらくらしてきます。ほんとよ。

 



FC版リヒタ面。ノーヒントで助けられる人がどれほどいるでしょう。愛はかくも過酷。

あんまり飛びまわって壁にぶつかるので、羽を痛めるのではないかと心配になってきます。

マーク3版。ほぼFC版と同じですが、壊れるブロックに違いがありますので、あせらないように。とにかくここの音楽 が素敵

ジパングのラストは、他の作品のような、いかにも最終面というようなものが用意されているわけではなく、なぜかFC 版の26面が唐突に現れます。

が、これが曲者で、FC版のように、スタートから何も考え ずに降りても見事に殴 られます。困った、これじゃあクリアできんじゃないかと思うわけですが、さて、あなたならどうしますか?答えはジパン グの攻略にて・・・。

 

◎ エンディング ◎


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